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初めての京都公演、初めてのダブルキャストで挑みました。
テーマの根幹にあるのは「震災」
脚本・演出の小沢佑太が10年近く考え続けてきたことです。
動き出す前に、大事なことを見失わないように書いた宣言文のような前書きがあります。

【まえがき】
 2011年3月11日、僕は大阪に住んでいて、中学1年が終わる頃でした。部活後いつものように帰宅すると、テレビには変わり果てた見知らぬ世界が映っていました。当時の僕は傍観することしかできませんでした。いくら情報を取り込んで知識を得ても、どこか遠い世界の出来事としてしか認識できませんでした。
 そんな僕が初めて東北のまちを訪れたのは2014年7月、震災後4年目を迎える夏でした。南三陸、気仙沼、陸前高田、花巻、大船渡と、ニュースで聞いた場所をまわりました。土地の復興途中で、至るところに土が盛られていました。たくさんの方から様々なお話を聞いて、いろんなものを見て、触れて、感じて、「僕にできることは何か」を考えました。当時の僕が出した答えは「未来のために勉強すること」と「身近な人たちに伝えること」でした。教師になって、震災・防災教育に取り組めている今「僕にできることは何か」を改めて考えました。
 あれから2年に1回、観光として東北に行っています。土地と人々の心の復興を見ること、東北を楽しむこと、僕にできることはこれぐらいしかないと思っていました。でも今の僕には演劇があります。13年の月日が経ち、その間にも各地で大きな災害が毎年のように起こっています。そこにある小さな想いを汲んで、変わっていくもの・変わらないものに目を向けて、丁寧に繊細に素直に描いてみようと思います。
 これは脚本執筆前の、僕自身に向けた宣言のようなものです。この時期だからこそ触れられる感情がきっとあると思っています。そういうものを一緒に抱きしめることができたら幸いです。(劇団CLOUD9 小沢佑太)

初めての京都公演であったのにも関わらず、動員数はCLOUD9史上最高の333名を記録しました。たくさんの方に観ていただけて嬉しい限りです。記録映像や脚本も販売しております。じっくりと観て、感じていただけますと幸いです。

▼オンラインストア
https://gekidan-cloud9.stores.jp

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劇団CLOUD9 第8回公演『もういいよ』
(THEATRE E9 KYOTO U30創造支援事業)
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【公演日時】
2024年3月21日(木)〜25日(月)
3月21日(木) ①19:00🌙[公開リハーサル]
3月22日(金) ②14:00 🌙/③19:00 🌊
3月23日(土) ④11:00 🌊/⑤15:00 🌙/⑥19:00 🌊
3月24日(日) ⑦14:00 🌊/⑧18:00 🌙
3月25日(月) ⑨11:00🌙/15:00🌊[ブレンド]

・全10ステージ。
・受付は開演の45分前、開場は開演の30分前。
・上演時間は100分程度。

【場所】
THEATRE E9 KYOTO
(京都府京都市南区東九条南河原町9-1)

【出演】(50音順)
[海]🌊
天希明日香(花色もめん)
石本美鶴子
ウラノス
後藤啓太
麓美友
よねつさや

[月]🌙
葵P(しめじ)
石本美鶴子
上釜奈々
高畑昇汰
柊そうた
湯浅美乃里

【スタッフ】
脚本   小沢佑太
演出   小沢佑太
演出助手 小山栄華(アナグマの脱却座)
     大川朝也(劇団白色)
舞台監督 小沢佑太
舞台美術 諏訪華奈子
舞台補佐 由輝斗
照明   門志亜紀
音響   清水衛
楽曲提供 松原雄太[「夕暮れ」]
宣伝美術 杏仁アニー
方言指導 伊達百式改(劇団1mg)
撮影   中尾微々
総務部
大川朝也(劇団白色) 健康(自由バンド)
山﨑なづな 辻野麻衣 大野恭敬
谷口優唯 山神ましか 長島美夏子
制作   CLOUD9